難恋
ー3ー
ガチャン…
あたしは連汰を家に入れた。
「汚いけどきにしないでね??」
あたしは涙を堪えるため笑っていた
「おぅ。俺ん家の方が汚ねぇから心配するな。」
「そぅゆぅ問題??」
あたしはおかしくてつい馬鹿笑いしてしまった…;
「んなに笑うことかよっ///」
「笑うっ!!絶対笑う!!」
あたしたちはそんな話をしながらリビングへ向かった。
あたしん家のリビングは白が基調とされたさっぱりとした部屋。
「そこのソファー座っていいから。」
あたしは 白のソファーを指差した。
「おぅ。」
そして連汰は ボスン と座った。
「なんか飲む?」
「あぁ。」
「コーヒーあるけどコーヒーでいい??」
「ブラック飲めねぇからな??」
「りょーかい。知ってるょ?あんたがブラック飲めるわけないでしょ」
「なっ!?」
だってほんと。
前あたしと叶恵と連汰と洋で喫茶店いったときコーヒーに砂糖メッチャ入れてたし?♪ケーキだってメッチャ甘いやつだったし…まぁ極度の甘党ということね。
「プッ。」
あたしは思わずわらっちゃった。
だって毎日のように喧嘩してる連汰がメッチャクチャ甘党というギャップが恐ろしくて…
「おい。口にでてる……。」
「え??」
キッチンに向かっていたあたしの足はとまり後ろを振り返ると…
怒りに満ち溢れた連汰サンが…立っていた。
あたしよりは遥かに背が高い連汰があたしを見下ろしてる。
正直怖い;
「ど…どこから??」
「全部…」
全部ってことは 喫茶店にいった時のことや笑った理由も…?!
ヤバい感じ…??
「あはは;ごめん ごめん;」
とりあえず謝ってみたケド連汰なら許すわけないか…
「……しょうがねぇ」
「…え?」
「…しょうがねぇケド許してやるよ」
「な…」
「早くコーヒー作れよ。」
「………はい。」
あたしはリビングに戻っていく連汰の背中を見ていた。