私、変わります!
「じゃ、頼んだ。他の男を寄せ付けんなよ」

「人に頼む態度じゃないでしょう」

フンっと鼻を鳴らす相沢先輩。

「彼方、もういいじゃん。仲村くん、ゴメンね」

申し訳なさそうにする飯塚。

「奈瑠は俺のもんだ。でも、学校ちげえし。だから、その間だけ。その間だけだぞ?頼んだ」

今度は俺がフッと笑い、

「しょうがないですね」

と言った。

暖かい空気が流れた。

春を思わせる生暖かい風だった。

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