もう1度キミと

俺は、まだ、柚菜が好きなのだ。
だけど、当人は気付いていないが京と柚菜は、両想いなのだ。
だから、俺は、みんなには、好きな人はいないと言っている。

「じゃあ、また明日」

俺は、京の言葉で今、自分が帰宅途中だと思い出した。
京が角を曲がり、昴と2人で歩いていると

「なぁ、淳は本当に柚菜のことはもういいのか?」

と聞いてきた。
俺は、笑って

「あぁ、諦めがついたよ」

と嘘をついた。


< 4 / 155 >

この作品をシェア

pagetop