+大和恋戦+
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「…櫻伊。」
「はいっ?」
仕事場に着いた俺は
開始早々部長に止められる。
「…お前があのCUG-レイドを壊したんだってな。」
「は?」
いきなりのわからない
疑問に対し部長を見る。
CUG-レイドとは
この会社の1番優れた
1台しかない機械だ。
「何言ってんすか?それってこの間浅井先輩が…」
「櫻伊ィ!上司に罪をなすりつけるとは何事だ!」
「は?本当の事じゃないっすか!先輩!」
「櫻伊。お前の働きぶりには感謝してたんだがな。あれを壊してしまった以上、そんな事は言えん。」
そう言うと部長は
退職金の入った封筒を
机に出した。