+大和恋戦+
「さーくーらーい!」
真澄は社の目の前で
呆然と立ち尽くし
何処か虚ろな状態だった。
そこに明るく陽気に声を
かけてきたのは、
あの浅井だった。
「よ!リストラ男。」
そう言って俺を見て
怪しげに笑った。
「…どうしてここにいる?」
俺はその異様な口を
見ながら話し出す。
「ちょっと休憩でな!」
「…お前…」
「櫻伊。言いたい事はわかっている。」
そう言いあの怪しげな
口で喋り出す。