+大和恋戦+
「ま、この際もういいか。お前はもうこの会社にはいない訳だ。またな。リストラくん♪」
そう言い放った浅井は
あの会社へと戻って行った。
俺は失業したんだ。
浅井にだしにされ、
真実までも聞かされた。
―許さねぇぞ。浅井…
あいつのせいで…
俺は…俺は…!!!
会社もろとも許さねぇ。
消えちまえ。会社ごとな。
ぶつぶつと何かを言いながら
自宅へと向かう真澄に
1人の少年が歩み寄る。
「ねぇ…そこのお兄さん。」
「……………」
1度止まって少年を見たが
何も返事を返さずにまた
何かを言いながら歩きだす。