+大和恋戦+




そして辺りを見回した。


するとそこにはたくさんの


人形と大きな機械があった。



「やっぱ美希の入れるお茶はおいしいよな………」


「美希??どうした?」



「真澄兄ってさ…すごいよね…相変わらず。」



あたしは辺りを見つめたまま


話しはじめる。


「なんで?」


「お兄ちゃんは…こんな風に人形たちを丹精こめて作り上げるからロボたちはしっかり役割を果たすために忠実で…」


「いや。美希、確かに作るのは俺だけど動くのはその人形達だ。」


「そいつらには役割はあるが忠実じゃない。」


そう言うと真澄兄は


一体の人形を見つめた。


「こいつらは皆、自分の意思がある。だから自分がやりたい事もしっかり出来るんだ。」


「……………。」





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