寄生虫
虫はタイルのくぼみに足をかけながら、じわじわとこちらに迫ってくる。






「い、いや・・・・・」






虫がシャワーの辺りまで接近してきた時、志穂は湯船から飛び出した。







そしてお風呂の扉を開けて、ベットまで一直線に走って、裸のまま布団にくるまった。







5分ほどガタガタと震えた志穂は孝之のことを思い出す。






恋人だというのに、孝之をほっておいて自分だけ逃げてしまった・・・。







志穂はベットからでて、膝を震わしながら、孝之を助けるために再び風呂に向かった。





たわわに実った乳房の下は、激しい鼓動が脈打っていた。










< 10 / 20 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop