寄生虫
お尻の中にいる何かが動くたびに、お尻に入れた志穂の指にコツコツと当たるのだ。







志穂はその何かを、器用に人差し指と中指で挟みこみ、一気に引き抜いた。








「ぴぎゃぁぁぁあぁぁあぁぁああぁあぁあぁ!!!!」








けたたましい鳴き声をあげて、穴から出てきたものを志穂は見た。








それは全長30センチはある、ムカデのようにびっしりと足が生えた虫だった。



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