更生は赤詰め草で
ヒスイの顔が一気に青ざめ、葵の肩をガシッと掴んだ。

「何!!」

「それでわざわざ私たちが探しに来たんだから」

「嘘つけ!!どうせ知ってて行くって言ったんだろ!!」

「知ってたのは碧姉だけど」

「はぁ?」

そんなやりとりをしていると碧がやってきた。

「昼間に早苗ちゃんと会ったからね。だいたいの予想はついたもの。
家を出る口実を作ってくれてありがとね」

そしてヒスイ向かってウィンクする。
それを避けてヒスイはユウジの元へ行って頼み込んだ。

「ユウジ!今日お前の家泊めてくれ!」

「えー…ヤだ」

OKを出せるはずもない。
視線上げると、そこには姉妹が恐ろしい笑顔でユウジを見つめていたのだから。

「じゃあ帰るわよ〜!」

「やめろッ!!離せ」

「後回しの方が母さん怖いでしょ!」

必死で抵抗しながら、ヒスイは二人に引きずられて行った。


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