更生は赤詰め草で
「だから、スリだよスリ」
「そそそそ、それっておま、盗みだぞ?!」
「ああ」
あまりに衝撃の告白に、ユウジはうまくろれつが回らない。
早苗は呆然と二人のやりとりを見つめていた。
「犯罪だぞ?!」
「普通ならな。でも今回は向こうが先に奪ったんだから別にいいだろ」
「そうだけど!
って、あ!もしかしてこないだ俺のチャリがいつの間にかなくなってて、いつの間にか戻ってきたのって───」
「ああ、それ俺。ちょっと拝借した」
それを聞いてユウジの顔は更に驚きに染まる。
「だって鍵は」「ちゃんとかかってたぜ?無論、開けたけどな」
あんなのかかってないのと同じだ、といって明るく黒く笑う。
早苗は手帳についてのお礼を言うか言うまいか迷った末に、二人の成り行きに任せることにした。
ユウジは今までのおかしなことについてヒスイに追求し始めようとしたが、ヒスイは無理やりユウジを抑えて話を切り出した。
「そそそそ、それっておま、盗みだぞ?!」
「ああ」
あまりに衝撃の告白に、ユウジはうまくろれつが回らない。
早苗は呆然と二人のやりとりを見つめていた。
「犯罪だぞ?!」
「普通ならな。でも今回は向こうが先に奪ったんだから別にいいだろ」
「そうだけど!
って、あ!もしかしてこないだ俺のチャリがいつの間にかなくなってて、いつの間にか戻ってきたのって───」
「ああ、それ俺。ちょっと拝借した」
それを聞いてユウジの顔は更に驚きに染まる。
「だって鍵は」「ちゃんとかかってたぜ?無論、開けたけどな」
あんなのかかってないのと同じだ、といって明るく黒く笑う。
早苗は手帳についてのお礼を言うか言うまいか迷った末に、二人の成り行きに任せることにした。
ユウジは今までのおかしなことについてヒスイに追求し始めようとしたが、ヒスイは無理やりユウジを抑えて話を切り出した。