更生は赤詰め草で
「と、なると・・一人しかいないわね」

「だな。」

「な、なにが?」

二人の視線は困惑顔の早苗を通り越し、丁度お菓子を頬張ったところのユウジに向いた。

「ふぇ?ふぉへ?(へ?俺?)」

彼はあまりにお菓子を詰め込んでリスのような状態になっていた。

「まずはその口の中身をなくしてから喋れバカ」

忙しく口をもぐもぐさせ大きくのどをならしてうなずくようにして飲み込むともう一度二人に尋ねた。

「で、俺がなに?」

「朝と帰り、早苗ちゃんを迎えに行って一緒に行くこと。あんたがやるのよ、ユウジ」

「「はぁ!?」」

これにはユウジだけでなく早苗も驚きの声を上げた。

「何で俺が!?」

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