更生は赤詰め草で

他人以上親友未満の彼氏


  翌日 

朝、ヒスイは登校し、自分の教室の入り口で固まった。


「あ~、おはよう!ヒスイ君!」


まるで星マークかハートマークでもつきそうな挨拶と共にユウジにべったりとくっついた早苗がこちらに手を振っている。

今までそんな状況に居合わせたことのないヒスイは体中の毛が逆立つような気がした。


「じゃぁ、ヒスイ君来たから私帰るね。またねっ!」


ユウジに向かってまた星マークでも飛び出てきそうなウィンク一つ送ってから早苗は固まるヒスイの横を通って教室に帰っていった。


猛ダッシュで驚きで引きつった顔をしているユウジの元へいくと即座に尋ねた。


「あれは何なんだ?」

「いきなり付き合ってもあれだからまずは周りにお友達と見せようって」

「いやいやいや!そうじゃなくて」


話題を避けたいのか、変な返答をよこすユウジにヒスイは詰め寄った。
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