更生は赤詰め草で

「とにかく、もうちょっと自然に出来ねーの?」

「自然て何よ、自然て」


ヒスイはしばらく頭を抱えた。


「だから、あんなんじゃなくてなんか、手をつないだりとか」

「朝の教室でやることじゃないでしょ」

「寄り添ったりとかな」

「それは付き合ってからでしょ。誰も認知していないときからそんなのやったって変な噂が立つだけだよ」


──ダメだ。もうネタがねぇっ
ヒスイの堪忍袋の緒が切れた。

「だぁっぁぁあもうな!ああ言えばこう言う!」

「私はあんたがやれて言ったことをやってるだけよっ!」

「それが完全にズレてんだよ!」


ヒスイは携帯を出してある画面を確認するとまた携帯をしまった。


「あんま参考になるかわかんねーし、若干不本意だけど、見本を見せてやるよ。放課後こっちこい。あぁ、ユウジも今日オフだから問題ないぞ」


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