更生は赤詰め草で
「なんだあれなんだあれおい!」
注文を終え席に座るやいなやヒスイが言った。
「何であんたが一番驚いてんのよ」
「知るか」
「んなとこで威張るな」
早苗はポテトを頬張り営業スマイルの葵を見つめる。
そして、おもむろにユウジに話しかけた。
「ねぇ」
「ん?」
「やっぱり不自然かな?私」
ユウジは「えっ」とちょっと困った顔をした。
そしてジュースを飲みながらうつむいた。
早苗はため息をついた。
「え、いやでも」
「もういいよ」
ユウジはまたうつむいた。