更生は赤詰め草で

「な、何でよ?」

「さぁ?」

ヒスイはお手上げというように肩をすくめる。
しかし早苗も多少の付き合いながらわかっていた。

この男のさして重要視していない顔は、何が原因かはっきりわかっている時であると。

「教えてよ!」

「やだね」

「何で?」

「ユウジのああいうのは放っとく」

「はぁ?」

ヒスイは早苗に背中を向けた。

「もう余鈴なるぜ」

と言って早苗を置いてさっさと戻ってしまった。

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