更生は赤詰め草で
―全くなんなのよ二人して気持ち悪い…
その日の帰り、早苗ははっきりせずもやもやした気持ちでユウジと歩いていた。
ヒスイは徹底主義なのかこんな時でも二人きりで帰らせる。
「ねぇ」
「…ん?」
ユウジは下を向いたまま気のない返事を返す。
それに早苗のイライラ指数は頂点に達した。
―だから気まずいんだって!
「もうさ、なんなのよ?昼間といい今といいイライラするなぁ
言いたいことあんならはっきり言え!」