更生は赤詰め草で
「私だからって?
今まで隠し事も無しにつるんで来たのに?わざわざカップルのふりまでしてるのに?」

「そういう問題じゃ―」

「じゃ何?今まで私をのけ者で二人で笑ってたっていうの?」

「んなことしねぇよ!」

ユウジはびっくりしたように言った。
しかし早苗の流れ出した気持ちは止まらない。

「するでしょ!ヒスイがやったら絶対あんたも乗るじゃん!」


ぷつん、と切れた音がしたような気がした。

「お前が…」

ユウジから怒りがひしひしと伝わる。
早苗はじり、と一歩後退る。

「お前ヒスイの、俺たちの何を知ってるんだよ!」

ユウジはきつく早苗を睨むと、早苗を置いて足早にその場を立ち去った。

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