更生は赤詰め草で
「碧さん、ですね。
それで、弟さんが?」

「そ。私の弟はさ、可愛くないし口答えするし、どこで覚えたのか手癖悪いし」

とある1人が思いあたるが、口には出さない。
はぁ、とため息をつく碧。
そんな彼女を見て、早苗がクスリと笑うと、碧の人差し指が早苗の唇に当てられた。

「ほら、女の子は笑ってた方がいいよ?」

「はぁ…なるほど」

曖昧に頷く早苗。
何が言いたいのかいまいちわからない。

「あの―」

「で、可愛い中学生が学校サボって何してんの?」

「え?」

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