更生は赤詰め草で
「タカシくんね…
でさ、何なの?この呼び出しは。アタシ喧嘩すると思って来たんだけど」

「まぁそれもある。
でも今日はさ、依頼人たっての希望でゲームをしようと思うんだ」

「ゲーム?」

聞き返すと、岡田は楽しそうに頷いた。

「ここに一人、人質がいる。
こんな感じの縛られたヤツが中に何人かいるからさ。全員探してきてよ」

岡田は背後の工場を指した。

「縛られているやつらの中に俺らの依頼人もいる。
チャンスじゃない?アンタはなにもしなくても黒幕はもう縛られてなにも出来ない。
好きなだけシメればいいさ」

「待ってよ!」

早苗は離れる岡田を呼び止めた。
何の気もなしに振り返る岡田を見据える。




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