更生は赤詰め草で
ネタバラシ
振り返ると、そこには一人の女性。
昼間公園であったあの──
「碧さん!」「碧姉!」
「「…え?」」
同時に声を上げた早苗とヒスイは互いに顔を見合わせた。
「お前、碧姉と知り合いなのか?」
「昼間会っただけ、つかお姉さん?!」
そこまで言うとヒスイはうなだれて頭を抱えた。
「やられた…」
「ええ?!何が?」
碧はこちらににこやかに歩み寄る。
「近くにパトカー数台配置してもらったから、不良さんたち結構な数つかまると思うわよ?」
「え?碧さんて警察の人?」
「ううん。警察に同級生がいるから協力してもらっただけ」
明るく告げる碧に早苗は引きつった顔で応対する。
──どんだけの権力あるんすかお友達さん