更生は赤詰め草で
その人物を見て早苗は驚愕し、ヒスイは崩れ落ちた。
「あ、葵さん……」
「だから、何でてめえら二人ともこのこと知ってんだよ…」
その言葉に、早苗は気づいた。
「そうだ!それよりもなんでヒスイたちも知ってたのよ!!」
「あーそれはさ…」
ユウジが申し訳なさそうに早苗を見て口を開いた。
「ヒスイがお前が早退するの見たっていうから、放課後俺がちょっとお前の周り調べたんだよ。
したら変な手紙が見つけてさ。
そんで二人で助けに来たんだ」
「ユウジ一人だったじゃん」
「それは…」
ユウジはヒスイをチラッと見て早苗に囁いた。
「アイツ、見張りのチンピラにカラまれて俺だけ先に行かせたんだ」
「へぇ…」
早苗はヒスイを見る。
「案外やるじゃん」
「ヒスイはいい奴だよ」
ユウジも同意して頷いた。