奇跡を信じて・・☆
理由は少し残念だったけど
松井君って本当は優しいんだね。
男子に何か借りるのも、
普通に楽しく話すのも、
凄く久しぶりだったから・・
だから、教科書・・・凄く嬉しかったんだ
言葉には出さなかったけど
ニコッと笑顔を見せた
「真希さぁ~アドレス貰わない訳??」
「っ無理!!だって女子の誘いは全部断ってるって・・」
松井君は結構女子から人気があって
アタックされてるところを たまに見る事がある。
だけど・・・
全部断ってるって聞いたんだ
だから私も・・・
「だって真希、結構仲いいじゃん♪」
「そ、それは席が隣だから・・」
だんだんと声が小さくなってくる
「隣だからって、そんな仲よくなんないよ??」
「そうかなぁ・・?」
「だって私、隣の奴と話したことないもん」
それもどうかと思うけど・・
確かに隣の子は葵にとって苦手なタイプなんだろうね
「それは例外だって」
そう言って互いに笑い合った
「でもさ、真希もアタックして行かないと先越されちゃうよ??」
「わかってるよぉ・・・」