奇跡を信じて・・☆


聞き覚えのある声


でも今は顔をあげる事ができない



「・・っだ、・・れ・・?」



「佐野直也。・・・久しぶりだな」


直也?


名前を聞いた瞬間顔をあげた


やっぱりだ・・

できれば違って欲しかったな




私の気持ちも知らないで直也は笑顔で私を見てくる



「・・久しぶり」



無愛想に返事をしてその場から立ち上がり
逃げようと一歩踏み出した


「おいっ!ちょっと待てって」


グイっと腕を掴まれた



「離して・・」


泣いてた最中に元彼と出会うなんて・・・


「まだ怒ってんの・・?」


答える気にもなんないよ


「何で怒ってんのかも分かんねぇよ・・」


そんな事も分からないのにノコノコ私の前に現れた訳?


「教えてくれよ」


「あの日・・ずっと待ってたんだよ・・?」












< 16 / 114 >

この作品をシェア

pagetop