奇跡を信じて・・☆
聞き覚えのある声
でも今は顔をあげる事ができない
「・・っだ、・・れ・・?」
「佐野直也。・・・久しぶりだな」
直也?
名前を聞いた瞬間顔をあげた
やっぱりだ・・
できれば違って欲しかったな
私の気持ちも知らないで直也は笑顔で私を見てくる
「・・久しぶり」
無愛想に返事をしてその場から立ち上がり
逃げようと一歩踏み出した
「おいっ!ちょっと待てって」
グイっと腕を掴まれた
「離して・・」
泣いてた最中に元彼と出会うなんて・・・
「まだ怒ってんの・・?」
答える気にもなんないよ
「何で怒ってんのかも分かんねぇよ・・」
そんな事も分からないのにノコノコ私の前に現れた訳?
「教えてくれよ」
「あの日・・ずっと待ってたんだよ・・?」