奇跡を信じて・・☆
確かに心の何処かに迷いはある
今でもあの時のことを思い出すと怖くなるし、震えが止まらなくなる
・・・やっぱり無理なのかな
ガラガラガラ
周りが一斉に騒がしくなった
「松井君、入って来てください」
先生の言葉にみんなの視線は扉の方へ向けられる
勿論。私もその中の一人
「松井悠斗です 宜しくお願いします」
か・かっこいい
何故か見とれてしまってた
その時
「三浦さ~ん・・あっ!!あの子の隣の席です」
・・っビク!!
名前を急に呼ばれて体に緊張が走った
でも先生が指を指すのは私の隣の席
えぇぇぇぇ!!
と、となりぃ?!
葵がこっちを見ながら、やけにニヤけてる
げ・・・嫌な予感
「かっこいいじゃん♪候補決まりね!!」
休憩時間に葵が真っ先にやって来た
予感的中。
「・・でも、少し雰囲気が怖くない??」
「そぉかなぁーー??」
松井君はもう男子の輪の中に埋まってる
あっ・・・
「ん??真希どうかしたの」
いきなり葵の顔がドアップで映って思わずキャっと声を漏らした
「もしかして、見とれてた?」
「そ、そんな事 無いってばー!!」