奇跡を信じて・・☆


・・・だれ?男?

泣く事で精一杯の私には聞く事ができない


「そんなに泣いてると目、腫れるぞ・・」


そんな事・・・

分かってる。


分かってるけど・・・

今の私には


泣く事しかできないの



「ほら。飴やるから元気だせよ」



・・・レモン柄の小さい包み


レモン味なんだ



「・・っ・・あり、がとぉ」


「どーいたしまして」



包みを開けて口の中に飴を入れた


「へへへ・・美味しいや」


「だろ?もう一個やるよ」


「いいの・・・?」


「まだ家にあるから」


・・・優しいんだね

「ありがと」


さっきは出来なかったけど

笑顔でお礼を言った

でも彼の顔が急に真剣になった


「お前さ城島って奴から声かけられた?」


そういえば・・・


「多分・・・」


「俺さ、そいつに言われて来たんだけど・・」

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