奇跡を信じて・・☆

本当かどうかは分からない

でも少しだけ
少しだけなら

信じてもいいかな?



松井君がいきなり立ち上がって
私の頭の上に手を置いた
その行動に驚いて
反射的に松井君と視線が合った



「もうすぐ冬休みだな」



「うん・・・?」



冬休みの事なんて
半分忘れかけてた
どうして松井君はこんなタイミングで言い出したんだろ
しかも私の頭の上に手をのせて
私が気になってる
小さな笑顔で・・・



「クリスマスは予定あんの?」



クリスマス・・・
予定なんてあるわけ無い
作りたくもないから


「無いよ・・・松井君は?」


「そっか。俺は一応あるかな」


「そうなんだ、楽しみ?」


「おう♪」


「気をつけてね!」


なんだか胸が苦しいよ・・
本当は彼女との約束だと
私は思ってた

さっきの会話に込められてた
松井君からのメッセージ
この時の私は全く
気づいてなかったんだ

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