小さな塊
目をつぶってからどのくらいの時がたったのだろうか

レイの頭の中には新しいことばが一つ、また一つ…


それをリリックとして書き綴るため、レイはそっと目を開けた



すると、さっきまで誰もいなかったプライベートビーチに一人の男が立っていた


(あれ…………………
あの人いつからいたんだろ………)

レイは急に現実に引き戻された



海の前に立ち光に吸い込まれそうな彼をしばらく見ていると、彼は急に振り向いた

こっちに向かって歩いているようにも見えるが海があまりにも太陽の光を反射してよく見えない…


徐々に彼の顔が見えるようになってきた



やはりこちらに向かって歩いている
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