裏表な彼氏×天然な彼女
「ヤダッ!! あたしまだ死にたくない! それにまだしてないことたくさんある!!」


つい大声で言ってしまった。


「「「「「……………」」」」」


沈黙に包まれたのは言うまでもないだろう。


「(告白されてたはずなのに何で死にたくない、とかになるんだ?)」


「(話、繋がってねぇよな…)」


みんなの心の声は知らない莉畝なのでした。



「とりあえず落ち着け、莉畝」


意味不明な発言をした莉畝を止めたのは双子の浬玖。


さすがに慣れているのか冷静だ。


「だって…だって…この世の終わりだよ!?」


この言葉で浬玖はピンときた。


「あのな…いくらなんでも告白くらいでこの世は終わらないっつーの。 そんなんで終わるんならとっくにこの世は終わってる」


いつもはおちゃらけていてKYな女タラシなのに意外と冷静でまともなことも言うんだ…と唖稀と屡季は思っていた。



「え? たしかに…そう言われればそうだね」


莉畝は妙に納得していた。


そして告白した当の本人は蚊帳の外状態。


「告白の返事は?」と言う声は莉畝に届かなかった━━━…。


哀れに思った男達。





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