裏表な彼氏×天然な彼女
入学式終了後、クラスを確認して教室へ行った。


後ろに女子の群れ…先輩方も含めた…があったが中心人物は誰だか分かるからモチロン無視。


教室に着き、座席を確認して指定されている場所に座った。


窓際の1番後ろ。


特等席じゃん♪


前と隣はまだ来てないみたい。



女子だといいな〜☆


あ、でも女子のほとんどがアイツのファンみたいだから友達出来ないかも………。


鞄を机の横にかけて右の頬を机にくっつけて窓越しに空を見た。


それから何分経ったのかは分からないが前の方でカタン…という音が聞こえた。


ん…前の席の人かな?



「今日の空、綺麗だよな? 和乃莉畝ちゃん」


!?!?!?


ガタンッ


大きな音をたてて席から立ち上がった。


あたしの前の席に座って立っているあたしを見上げているのは…


どこからどう見ても不良。


綺麗な金髪にピアス、シャツのボタンを数個開けて緩く締めたネクタイ、腰パンにチェーンをつけている。


でも整った顔立ち。


席に座り直し


「うん、綺麗だよね…」


と返した。


アイツよりマシ…てか仲良くなれそう。





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