裏表な彼氏×天然な彼女
驚いた顔をしながらあたしを見ている不良君。


名前知らないからね…。


「あ、自己紹介遅れたな。 オレは瑞羽 唖稀(みずば あき)」


へぇ〜、唖稀かぁ。


「てかビビらねぇんだな」


少々苦笑い気味で言う唖稀。


「だって…仲良くなれそうなんだもん♪ それにあたしは人を外見で判断しないよ」


笑顔と一緒に言う。


唖稀が口を開いたとき…



ガラッ


「キャー!!!!!!!!!!」


ドアが開いて五月蝿い叫び声が聞こえた。


もしかしなくても………


恐る恐る視線をドアへと向ける。


いてほしくない人物が胡散臭い笑顔を浮かべながらいた。


しかも席を確認してこちらへ近づいてくる。


ヤな予感………的中。


隣はどうやら屡季みたいです…。


唖稀もあからさまに嫌な表情を浮かべている。


…仲間だ!!


「これからヨロシク」


胡散臭い笑顔と共にそんなことを言ったアイツ。


これがあたしと屡季の最悪な出会いだった━━━…。





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