裏表な彼氏×天然な彼女

本性

入学式から二週間ほど経った今、あたしに女子の友達はいません。


唖稀といることがほとんど。


男子は嫌いだけど何故か唖稀は平気なんだよね♪


女子の友達がいない理由はとても簡単。


みんなアイツに惚れてるから。


みんなの好みが分かんないよ…あたしは…。



眼鏡に三つ編みのウィッグ、膝下スカート………。


慣れてきたかも…。


ただいま朝。


入学式のHR前にしていたように机に右の頬をつけて空を見上げていた。


プニュ


左の頬に違和感。


視線を動かして誰か確認…ていっても唖稀だって分かってるけどね〜♪


「はよ、莉畝!! 何回も言ってるけど眼鏡とってスカート短くすれば?」


毎朝、恒例のように言われているこの言葉。


「ぉはよ、唖稀。 毎回言ってるけど…」


とそこで言葉を止めた。


「あ゙ぁ゙ー!!!!!!」


そう、眼鏡をとられたのだ。


返してもらおうと手を伸ばすがその手を掴まれ顔を近づけられる。


「やっぱりな…。 莉畝は眼鏡とった方が可愛いよ。 しかもこの眼鏡、度入ってねぇし」


み、見破られてる!?!?!?





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