君 の 隣 り 2
食べ終わってから私は
ポケットの中に手を入れ
ガサガサと探る
「あった」
ポケットの中には
1つの苺の飴
私は章平にバレないように
こっそりと口の中に入れた
バレたら絶対取られるけど
バレなかったらこっちのもん
この時はそう思ってた
けど神山章平は想像以上に
手強い奴だったんだ..笑
「あれ..何か苺の匂い..」
いきなりくんくんと辺りを
嗅ぎだした章平
ギクッ!
私はしれーっと余所を向く