愛を君に

隣のクラスの朔を教室まで迎えに行くのがアタシの日課

「さ…」


あ…


教室に居る朔を見ると
1人の女の子と楽しそうに話していた


…やだ


やだよ朔


なんで?


「あ、そうか…」


最初からアタシが好きなんじゃないんだ


知ってるよ朔は優しいもんね

土日は勉強の日だけど


必ず夜には電話をくれるし

放課後はアタシに付き合ってくれる


だけど…


好きじゃないのに
付き合ったりしないでよ

アタシは唇を噛み締めてその場を去った


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