あなたの大切なもの
用が済んだあたしは、刹那の所へと駆け足で戻った。

「刹那ごめんなぁ遅なって…って……え?」

「はいっ! プレゼントー♪」

そうゆって手渡されたのは、さっきかわいいってゆってた猫のキーホルダー。

「…まじで?」

「うんっ! 俺こー見えて、UFOキャッチャー上手いってゆわれるねん!」

「すっご…」

「後なぁ、お前がトイレいっとう時にウロウロしとったら、他にも猫の奴あったから取ってみた!」

刹那の手にあるのはぬいぐるみ・キーホルダー・ストラップ…
全部猫のやつ。
こんなにとったん!?

「ハイッ!どーぞ♪」

「ありがとう! めっちゃうれしいー」

「で、それのお礼して?」

「お礼?」

「そ! お礼!」

「何すればえーの?」

こんな言葉が返ってくると思っていなかったあたしは、次に出てくる刹那の言葉を待ちわびた。

「俺と一緒にプリクラとって!」

…は?
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