あなたの大切なもの
「はい! 俺ら付き合ってるんでタダにしてください!」

「ちょっ! 刹那!」

「分かりました。 少々お待ち下さい」

店員さんがプリ機をいじっとう時に、あたしは刹那に小声で話した。

「ちょっと刹那! あたしら付き合ってへんやんか!」

「ええや~ん♪ つきあっとうって見られてるだけで、俺うれしいし~♪」

「やから付き合ってへんやん!」

「ええやん、タダで出来んねんからさ~♪」

「そっか…でも今日だけな!」

タダやったらえっか…。
と思ってしまう、単純なあたしがいた。
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