あなたの大切なもの
てか何であたしはこうも刹那に甘いんかなぁ。
借りがいっぱいあるからか?

「でーきたっ! 遠野始まんで!」

「はいはい、どんなんにした…って何これ」

「ん? 初デート記念って奴にした♪」

「デートちゃうし!」

「どーみたってデートやし♪ まぁええやん♪ ほら3…2…1…イエイッ!」

「…バカちゃうん?」

「バカで結構~」

ケラケラと笑う刹那を見て、あたしもつられて笑顔になった。
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