あなたの大切なもの
「えー!? 俺と同中なん!? めっちゃキレイな子ォやなぁ!」

おおげさに驚いたふりをする工藤という名の男。

てか……軽ッ!

「一緒に遊ばん?」

軽軽軽軽ッ!!

ニコッと笑った顔を、あたしに向ける。

「家に帰りたないんやろ? みんなえぇ奴等ばっかやから、一緒におろうや」

確かに、家には帰りたくない。
だけど、あまり関わりたくない。

でも……

「どーする?」

「…一緒におる」

こうしてあたしと純は出会った。
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