あなたの大切なもの

絡み

出合ってから、あたしと純は何回か会うようになった。
過ごす時間は、とても楽しかった。

買い物・ゲーセン・プール・お祭り…

とてもとても楽しい時間がすぎていった。

ゆっくり…ゆっくり…。


純だけが、本当のあたしを見てくれる。
元の道へ戻してくれる。
本当のあたしを出せるのは、純の前だけだった。

いつしかあたしは、純に惹かれていった。



出会ってから4ヵ月後――

「好きやねん。 百合…俺とつきあって」

突然の告白。
驚き。

でもあたしの答えは、決まっていた。

「ありがと…あたしも好き…。 よろしく…」
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