あなたの大切なもの
「嫌」

良紀って…こんな性格やったっけ?

「嫌って…。 あたし帰る」

良紀の体をすり抜けたその時――


グイッ―――


勢いよく引っ張られたあたしは元の位置へと戻される。


「痛ッ! ―――!?」





唇に 何かが触れた
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