あなたの大切なもの
「ハァッ――ハァッ――…どこ居んのよ刹那…」
辺りをキョロキョロと見回しても、刹那の姿は見当たらない。
しょうがなく、携帯を出してメールを打つ。
送信しようとした時、聞き覚えのある声がした。
「―――合! 百合!」
声の主は綾女。
でも、いつもの綾女じゃない。
外へ出るのには、例えコンビにだろうとキバった格好をするのに、今はスウェットや。
それにメイクはグチャグチャで、今にも泣きそうな顔をしてる。
「百合! アイツどうにかして! もうあたしには止められへん!」
…何? 誰のこと言うてんの?
辺りをキョロキョロと見回しても、刹那の姿は見当たらない。
しょうがなく、携帯を出してメールを打つ。
送信しようとした時、聞き覚えのある声がした。
「―――合! 百合!」
声の主は綾女。
でも、いつもの綾女じゃない。
外へ出るのには、例えコンビにだろうとキバった格好をするのに、今はスウェットや。
それにメイクはグチャグチャで、今にも泣きそうな顔をしてる。
「百合! アイツどうにかして! もうあたしには止められへん!」
…何? 誰のこと言うてんの?