あなたの大切なもの
少し落ち着いた綾女を、傍にあった階段に座らせた。
その前に座り込む。

「あたし、2ヶ月位前利恭に呼び出されたねん。 『話があるから、公園に来て。 小城のことについて、教えてあげる』って」 

ゆっくり話し出す綾女。

「あたしは行った。 そこであたしと利恭は組んだの」

「組んだって…何を? てか良紀に?」

「うん、同盟? みたいなの。 話すと長くなるけど、いい?」




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