あなたの大切なもの
コクン――


あたしは黙ってうなずいた。

「利恭に公園で言われた。 『昨日、小城と遠野さんが2ケツしてたん見た』って」

…純にあった日。
やっぱり…見られててんや。

「あたし…許せんかった。 そしたら利恭が『俺と組まへん? 俺は遠野さんが好きで白浜さんは小城が好き。 お互い相手が邪魔やん』って」

何…それ…?

あたしは黙って聞いていた。
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