あなたの大切なもの
「アホか! お前…どうせ”自分のせいで刹那が死んだ”とか思っとるんやろ!」

「―――――!?」

「そんなんお前のせいちゃうやろが! アイツはお前を守りたくて…自分でそう決めたんや!」

「――ッ! 聞きたくないっ!」

あたしは耳を塞いだ。
まるであの日みたいや。
刹那がいなくなった、あの日のよう。
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