あなたの大切なもの
「おはよ…何してん?」
「おはよ! 別に何もないよ?」
驚きもせず、焦りもせず、平然といつもと同じ、落ち着いた声で話す良紀。
そうだ…あたしはこの声が好きなんだ。
顔が赤くなるのが分かる。
「…そうなん?」
「うん、遠野さんこそどうしたん?」
「別に何もないけど…」
「ふぅん?」
ふわっと風のように笑う良樹。
自然とあたしも、笑顔になる。
「おはよ! 別に何もないよ?」
驚きもせず、焦りもせず、平然といつもと同じ、落ち着いた声で話す良紀。
そうだ…あたしはこの声が好きなんだ。
顔が赤くなるのが分かる。
「…そうなん?」
「うん、遠野さんこそどうしたん?」
「別に何もないけど…」
「ふぅん?」
ふわっと風のように笑う良樹。
自然とあたしも、笑顔になる。