あなたの大切なもの
「…写させて下さい。つーか写させろ!」

「うわっ!」


刹那があたしの首を締めてくる。
なんで? 
意味分からん…。

ってか…はずい!


「もーやめて! …しゃーないな、貸したろっ!」

「よっしゃ! ラッキー♪ これで俺のプリント、丸ばっかやな☆」

「調子ええねんから!」


その光景を1人で静かに見ていた良紀は、口を挟む。


「……じゃあ遠野さん、小城、俺もう教室戻るから。ばいばい」

「あっ! うん! ばいばーい!」
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