あなたの大切なもの
――プチッ――

あたしの中の何かがキレた。
この感情は誰にも抑えられん。
あたしは無意識に口を出していた。

「誰も自分のものにしようと、思ってませんけどー?」

まさに売り言葉に買い言葉。
もうどうでもええって思った。

「勝手にそう思っときーよ。 あんたがもし小城のことなんか思っとったら…あたし何するか分からんからな」

「はいはいどうぞご勝手にー♪」

あー、ムカつく…何こいつ。
勝手にしろっつーの。
あーうざ。
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