標的〈まと〉
1年の時は暴力だった。目立たない腹や足を蹴られ続けた。


2年になると陰湿的なイジメに変わった。


教科書や体操服を隠されたり、靴を捨てられたり。



僕は裸足で同じ靴を学校帰りに買いに行ったよ。


親が心配するからね…。

ある日、
僕を決心させる事が起きたんだ。


日曜の朝、僕は連載している本の続きが欲しくて本屋へ出かけた。
早く見たくていつもは通らない裏道を選んだ…。



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