標的〈まと〉
電話を切ると一気に汗が噴き出した。

かけた事を後悔した。でももう後戻りは出来ないんだ。


覚悟をして神社へと向かった。

3万をポケットにねじ込み靴を履くともう汗は止まった。



もし…もし、失敗したら僕はその場で死ぬ覚悟だった。


佐川の前で。


僕には人を殺す勇気はない…でも…死ぬ事なら出来る。


この先あいつらの言いなりなる位なら死んだ方がマシだ…。




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