標的〈まと〉
神社につくと僕は辺りを見回した。

やはり夜になると人気はない。


胸のポケットにしまってあるナイフを確認して気持ちを落ち着かせた。

『青山、早かったんだな。早く金出せよ』

そう言いながら佐川が近づいて来た。

予想通り1人だ。

金を一人占めするつもりなんだろう…。

『佐川君、話しがあるんだ。頼むからもう、僕をイジメるのをやめてほしい』

佐川の顔色が急変した…。



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